持ち帰ってきたものをつまびらかに

8月1日12時公演サマステ

8月3日13時30分公演サマパラ に行ってきた。

 

ジャニーズに全く触れてこなかった私が、現場に行くほど好きが膨らんでいる事実に自分でも驚いている。現場に行って、好きの落とし所を見つけて帰ってきたような感覚になった。

感じたことを忘れないために、咀嚼して確かめるように出てきたものを書き連ねる。

 

 

 

 

 

サマステについて/7 MEN 侍 のグループの在り方が好きだった。

 

https://youtu.be/OvVoODgCmFk

 

 「俺たちのファンになってくれるのがいちばん嬉しいことだしあれだけど、他の人のファンでも俺たちのことを好きで、応援というか頑張れって思ってくれる人が増えればいいなって」

 

 嶺亜くんのこのことばにずっと救われていた。

 私がこのグループを最優先に動くことができないと感じている中、「いろんな好きの形があっていいんだよ 自分たちのことをどんな形でも見ていてね」と言ってくれているような気がして嬉しかった。私の好きの形を認めてくれているような気がして、どんな形であれ 7 MEN 侍 を好きと言っていいと許されているような気がして。

 

 2021年1月号SODA、嶺亜くんのテキストも好きだった。嶺亜くんのアイドル観、グループとしての自分の立ち位置や周りに対するフォローアップに惹かれるきっかけとなったのが、この雑誌のテキストだった。嶺亜くんが 7 MEN 侍 のことを“家族”と例えるのもすごく好きで胸が締め付けられる。大切に、大切に、このグループとメンバーのことを、一家の大黒柱のように守っていきたいのだなと感じられるから。

 

 

 矢花くんのワードセンスが好きだった。待望だったブログが開設され、思想の強い文章をしたためる矢花くんに若干の怖さを覚えつつも、矢花くんが自分の言葉で綴る文章に生き生きとしたものを感じていた。

 矢花くんのツッコミのセンスが周りから評価されていることがわかる、7 MEN 侍YouTubeのこの企画も好きだった。

 

https://youtu.be/CCiFCK2A860

 

 20歳を迎える男の子が、こんなにも綺麗な涙を流すのかと驚いた。等身大の矢花くんが顔をのぞかせているようで、愛しさと驚きがないまぜになりながら、何度もこの動画を見た。

 

https://youtu.be/52Hg2Oj-hBc

 

 

 大光の“金曜日の狂犬”ぶりが好きだった。YouTube やILANDTV などで、どれだけ自分の身一つで盛り上げられるか、果敢に挑戦していく姿勢が好きだった。大光の面白さが色々な人のストライクゾーンにマッチしているのを見れて嬉しさもある反面、ネタキャラのように扱っている人がいてもやもやとした気持ちを抱えたこともあった。

 大光のしなやかでキレのあるダンスが好きだった。音楽が流れると綺麗で上品さを感じる踊りを見れることにわくわくした。そして、大光の手の表現が特に好きだなと思う。スタイルの良さを持て余すことなく、自分の身体の使い方を隅々まで熟知しているような、大光のダンスに惹かれていた。Loveless / Why? / BANGER NIGHT の振付が好きだった。事 Loveless に関しては、好きであることを何度も口にしている。

 

 

 こんぴの性格も、本髙くんのダンスや勉強熱心なところも、りんねが王道アイドルでいてくれるところも、好きだった。このように、好きな理由はスルスルと出てくるのに、7 MEN 侍 の中に担当や推しはできなかった。目で追ってしまうメンバーはいたけれどみんなのことが好きで、グループとしてのあり方が好きで、だけど特別を捧げる勇気もないまま、ゆるやかに見守っていた。

 

 

 

 単番のチケットをお譲り頂いたので、ひとりで楽しむことができた。ペンライトは持たずにバンドのライブのように音を浴びることを楽しんだ。今回のセトリにバンドver.が多かったからこそ、私自身も気にせずに頭を振ることができた。矢花くんが頭を振っているのを見て、なぜだか嬉しくなって、ジャニーズの現場だということを忘れて、7 MEN 侍の演奏する音を感じていた。一体感があって、まるで自分がメンバーとしてステージの上にいるみたいに、頭を空っぽにして楽しめた。

 MCもYouTube など画面で見ていた印象と変わらなかった。やっぱりこのグループの在り方や雰囲気が好きだなと改めて感じた。

 特に好きだったのは、うやむやとNaughty girl 、大光ソロ、りんねソロ。7 MEN 侍 のダンスのフォーメーション変化の激しさは、ダンスを売りとするTravisJapan にも引けを取らない。ステージの前後左右をめいっぱいに使って魅せるダンスに私はいつもときめきを覚えるのだった。楽器はステージに置いたままでのパフォーマンスだったので、少し踊りづらそうではあったものの、その分コンパクトになることもなくかっこよさが損なわれていないのはすごいなと思った。大光ソロは、ブログにもあったように“これぞジャニーズ”というのが全面に出ていた。スクリーンに映し出された映像と共に、その場の雰囲気を一瞬で自分のものに変えてしまうところが素敵だった。かっこいい曲をかっこいいでしょって押し売りするのではなくて、見ていると自然とかっこいいな好きだなという感情が湧いてくるような、そんなパフォーマンスをする大光のことがもっともっと好きになった。最年少ながらに、お兄ちゃんたちの足を引っ張らないように、今後の活動について前を向いて考えているところが、健気で愛おしさを感じた。りんねソロは、「今だけはりんねの彼女になってください」ということばがとても胸に響いた。『りんねの王道アイドルでいてくれるところが好き』と前述したが、りんねはそのキラキラとしたアイドルらしさを封印することを目的として、今回のソロを披露したようだった。真っ直ぐなことばで引き込んだかと思えば、これまで築いてきたアイデンティティを封印して、表現の幅が広がったことを見せようとしてくれたりんねを心の中でぎゅっと抱きしめた。自分で振付や証明を考え、コンセプトの内容をブログで教えてくれた 8/8(日)のことは忘れられない。初めての主演舞台を経験して、それがりんねの中でどれほど価値のあるものだったのかがひしひしと伝わってきた。いろんなりんねを見たいなと思うソロだった。

 

 ライブが終わって、自宅に帰ってきて、サマステを振り返ろうと真っ先に思い返したのは、大光のことだった。スパヒロのカテコで、借りてきた猫のように小さくなっている大光を見て、緊張しているのかなと思ったけれど、「初演を越えられなかったらどうしよう」というプレッシャーと戦って不安だったのかもと感じていた。あのとき、なぜだかすごく大光ちゃんを守りたいという感情がふつふつと湧いてきて、サマステが終わってそれが確固たるものに変わったことに気づいた。大光は“推し”なのか“自担”なのか、分からないままだけど、7 MEN 侍 のパフォーマンスが好きで、グループの在り方が好きで、グループの中では大光のことを特別な存在として認識するようになったのが、サマステでの発見でした。

 大光のブログを読み返していて、冒頭に、「いつもみんな頑張っていてえらい。無理はしないでね」といった旨のことばがあって、さっぱりとした投げかけだから胸に響くというより切り替えるきっかけをもらっているような感覚だなという気づきがあった。あと、スパヒロ公演とサマステ公演のスケジュールがタイトだったからか、6月ごろからソロの楽曲を何にするか、過去の映像を見返して考えていたのだろう。PLAYZONE のDVDを観て、It's SHOWBIZ!! を選んだ大光の気持ちがブログで綴られていて、the ジャニーズ を誰よりも愛していて、自分の青春を全てステージに捧げているのをパフォーマンスで魅せたかったのかなと思った。私も、PLAYZONE をDVDで浴びて、これぞジャニーズ!と感じたから、分かるよ。大光ちゃんが青山劇場で踊るところ見たかったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サマパラについて/HiHi Jets には、グループとしての完成され具合に圧倒されていた。どこに出しても恥ずかしくないトーク力。誰かを下げたり自分を上げたりすることなく、謙虚に飾ることのない姿勢がとても素敵なグループ。

 

 その中でも、猪狩くんには一目置いていた。矢花くんとはまた違ったワードセンス、ことばを大切にしている人だからこそ、自分の意思を提示することに責任と覚悟を持ち、自分の思考や信念は曲げず、他者の在り方も決して否定しない。猪狩くんの文章や世界観の構築に、溢れる才能を感じていた。

 そして、猪狩くんは個性的なダンスを踊る。軽やかでクセのないダンスを踊る作ちゃんとは対照的に、猪狩くんのダンスは“猪狩蒼弥”だなと感じる。猪狩くんは、“自信家、ナルシスト”と称されるようだけれど、彼にそういった類の単語から連想される要素を感じたことはない。猪狩くんを表すことばなんて、この世界には“猪狩蒼弥”しかないのだから、どれも違うように見えるのは当然で、ダンスも、アイドルとしての在り方も、誰かと似ているなんて言えないし、表現できない。これは猪狩くんが自分らしさを大切にアイドル活動を続けてきた結果だなと思う。

 

 

 有難いことにアリーナ席で入らせてもらえたのだけど、平地、ステージが高確率で見えぬ。引き定点しか勝たんの人間なので、悔しい気持ちもありつつ、HiHi Jets のパフォーマンスを浴びた。

 オリジナル曲も、それぞれのソロも、楽しみにしていた猪狩くんのソロでのグランドピアノ伴奏も、MCでの無邪気な男子高校生のような5人も、とっても魅力的だった。10$、baby gone、Make You Wonder 、駆けるが特に好きだった。並べていて気づいたけれど、私はHiHi Jets のオリジナル曲が好きなんだ。メロディーが、振付が、歌詞が好きなんだ。かっこよかった。最高だった。

 MC後のファンサ曲で、挙動が一切理解不能だけど懸命にファンサしている作ちゃんを見てかわいいなと思ったし、ハシモのファンへのとろけるような視線だとか、そりゃあもう凄かった。

 でも、もっともっと遠いところで見ていたいなあと思った。ファンサしてもらって喜んでいるファンは可愛くっていいなと思うし、ファンの人に喜んでもらいたくてうちわの文字を頑張って読もうとしているメンバーもすごいなと思うけど、私はその空間にいなくていいなという感情があることに気づいてしまった。言葉を選ばずにいえば、HiHi Jets のパフォーマンスは魅力的で最高、ライブ以外の活動も見てみたい、だけどそれだけ。オタクでもファンとしてでもなく、壁を何枚も隔てたって構わないくらい遠いところで、HiHi Jets を見ていたいなと感じた。

 

 グループを見る自分の立ち位置の遠さとは裏腹に、猪狩くんへの好きが深まったのは今回のサマパラでの発見のうちのひとつだった。

 19曲目の前に、ひとりひとりメンバーからコメントがある。毎公演、挨拶が違って、レポを見るたびに猪狩蒼弥への尊敬の念がどんどん膨らんでいく。猪狩くんが今までずっと蓄えてきた思想やことばたちが、こうしてその場にいる私たちに伝わるのはなんだかすごいことのように思えて、猪狩くんのことばが、アイドルとしての在り方が、もっともっといろんな人に広まればいいなと願うのだった。